近年ではバリアフリーなどに注目が集まっていることもあり、車椅子のまま楽しめるスポットが増えています。
以前は、段差や狭い通路などの理由でアクセスが難しかった場所も、エレベーターやスロープの設置、バリアフリートイレの完備など、より多くの人が快適に利用できるよう改善が進んでいます。
また、観光施設やテーマパークだけでなく、公園や美術館、ショッピングモールなど、幅広いジャンルでバリアフリー対応が進んでおり、家族や友人と一緒に気軽に外出できる環境が整いつつあります。
本記事では、関東エリアにある「車椅子でも楽しめるおすすめのお出かけスポット」を厳選してご紹介します。
リラックスして過ごせる自然豊かなスポットから、アクティブに楽しめる施設まで様々なスポットを18ヶ所紹介します。ぜひ、お出かけの参考にしてみてください。
関東にある車椅子でも楽しめるお出かけスポット11選
まずは関東の車椅子で楽しめるスポットを11ヶ所紹介していきます。
【東京都】浅草寺
浅草寺は、東京の浅草という場所にある有名な観光スポットです。
雷門と書かれた大きな提灯が特徴的であり、フォトスポットとしても人気を集めています。
入口の雷門から本堂までの間にはスロープが設置されており、バリアフリー対応となっているため、車椅子でも参拝可能です。
また、バリアフリーになっているトイレもありますので、安心して楽しめます。
【東京都】東京トリックアート迷宮館
東京都港区にある東京トリックアート迷宮館は、目の錯覚を利用したアートを楽しめる施設です。
「江戸」をテーマにした和風トリックアートや、トリックアートの名作を楽しめる美術館となっているため、子どもから大人まで楽しめます。
東京トリックアート迷宮館が入っている「デックス東京ビーチ」は、バリアフリー設計となっていますので、車椅子でも安心です。
また、障がいのある方のみスタッフがサポートをしてくれますので、遠慮せずに声をかけてみましょう。
参照:東京トリックアート迷宮館
【東京都】東京スカイツリー
東京都墨田区にある東京スカイツリーは、全国的に有名な観光スポットです。世界で2番目に高い電波塔であり、展望台からは東京の景色を一望できます。
館内にはスロープやバリアフリーのトイレだけでなく、車椅子のレンタルサービスなどもありますので、足が不自由な方や障がいがある方でも楽しめます。
また、プラネタリウムや水族館、ショッピング施設などもあるため、充実した1日を過ごしたい方にもおすすめです。
参照:東京スカイツリー
【東京都】東京タワー
東京都港区にある東京タワー。東京のシンボルともいえる存在であり、常に多くの観光客で賑わっています。
150メートル地点の「メインデッキ」と、250メートル地点の「トップデッキ」の2つの展望台があります。メインデッキからは東京の街並みを立体的に感じられ、トップデッキからは東京全体を俯瞰する絶景を楽しめます。
また、メインデッキ1階には、ガラスの床「スカイウォークウィンドウ」があり、145メートルの高さから真下を覗くスリルを味わえます。
さらに、東京タワーの足元にある「フットタウン」には、ショップやレストランが集まっており、食事やお土産選びも楽しめます。
※トップデッキツアーに車椅子で参加するには介助者の付き添いが必要になります。また、車椅子のサイズにも制限がございますので、詳しくはトップデッキツアーの公式サイトをご確認ください。
参照:東京タワー
【東京都】上野動物園
上野動物園は、東京都台東区にある動物園です。さまざまな動物を鑑賞できるスポットとして、子どもから大人まで幅広く人気を集めています。
東園と西園に分かれ、約350種の動物が飼育されています。特にジャイアントパンダは多くの来園者に人気です。
園内は車椅子利用者に配慮した設備が充実しており、全てのトイレにバリアフリートイレが設置されています。そのうち、ユニバーサルシートやオストメイト対応設備を備えたトイレも複数箇所に配置されています。
また、車椅子の貸し出しも行っており、東園の正門や総合案内所、西園の弁天門や池之端門で無料で利用できます(先着順)。園内の全てのエリアは車椅子での通行が可能ですが、一部に急な坂道があるため、移動の際には注意が必要です。
東園と西園の間は「いそっぷ橋」で結ばれており、エレベーターが設置されているため、高低差を気にせず移動できます。
さらに、障害者手帳をお持ちの方とその付き添いの方(原則1名)は、入園料が無料となります。入園の際に手帳を提示してください。
展示もバリアフリー化されており、至る所に見やすい工夫が施されていますので、ハンディキャップがある方もない方もみんなで楽しめます。
参照:東京タワー
【東京都】国立西洋美術館
国立西洋美術館は、ル・コルビュジエが設計した建築物としても知られ、世界文化遺産に登録されています。館内には、車椅子対応の多目的トイレ(オストメイト設備・親子トイレ付き)やエレベーター、スロープなどのバリアフリー設備が整っています。
また、車椅子の貸し出しや、筆談ボードの用意もあり、聴覚に障害のある方も安心して利用できます。さらに、常設展の手話ガイドを収録したタブレットの貸し出しも行っており、視覚や聴覚に障害のある方も作品を楽しむことができます。
障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は、常設展・企画展ともに入場料が無料となります。
先ほどご紹介した上野動物園からも近いので、ぜひ訪れてみてください。
参照:国立西洋美術館
【東京都】HANA・BIYORI
HANA・BIYORIは、東京よみうりランドに隣接するエンターテイメント型フラワーパークです。
日本初のマルチエンディング型の花とアートショーを楽しめるため、植物が好きな方にはたまらないスポットといえます。
その他、日本最大級となる300鉢の花を飾ったフラワーシャンデリアや、沖縄の魚たちが泳ぐ長さ8mの巨大水槽、それから鮮やかなアクアリウムなど見どころ満載です。
館内はバリアフリー化されており段差がありませんので、車椅子の方でも安心して楽しめます。
参照:HANA・BIYORI
【千葉県】東京ディズニーリゾート
東京ディズニーリゾートは、誰もが魔法の世界を存分に楽しめるよう、細やかな配慮が行き届いた日本を代表するテーマパークです。
車椅子や障がいのある方々が安心して楽しめるよう、さまざまなバリアフリー対応が充実しています。園内には車椅子対応の多目的トイレやエレベーター、スロープが設置されており、移動もスムーズです。
また、車椅子のまま利用できるアトラクションも多数あり、例えば東京ディズニーランドの「ミッキーのフィルハーマジック」や「カントリーベア・シアター」、東京ディズニーシーの「マジックランプシアター」や「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」などがあります。
さらに、視覚や聴覚に障がいのある方のために、触地図や音声ガイド、手話通訳サービスなども提供されています。
キャストと呼ばれるスタッフは、ゲスト一人ひとりのニーズに応じて丁寧に対応してくれるので、困ったことや不安なことがあれば、遠慮なく相談してみてください。
参照:東京ディズニーリゾート
【千葉県】ふなばしアンデルセン公園
天気の良い日は、千葉県にあるふなばしアンデルセン公園に行ってみましょう。
1996年にオープンしたこちらの施設では、西洋風の建物や風車など、異国情緒あふれる景色を楽しめます。
また、園内には常時150種類・10万株の草花が植えられているため、植物が好きな方には特におすすめです。
ただし、ふなばしアンデルセン公園は敷地がとにかく広いため、休憩を挟みながら散策しましょう。
参照:ふなばしアンデルセン公園
【神奈川県】カップヌードルミュージアム横浜
カップヌードルミュージアム横浜は、天候に関係なく楽しめる室内型テーマパークです。
誰もが一度は食べたことがあるカップラーメンをテーマにした施設であり、歴史や製造過程などを学べます。
これまで販売されたインスタントラーメンの展示や、自分だけのカップラーメンを作る「マイカップヌードルファクトリー」など、様々なコンテンツがありますので、一日中飽きずに楽しめます。
館内には、車椅子に対応したエレベーターや、障がい者用の多目的トイレもありますので、車椅子の方も気軽に来場可能です。
【埼玉県】越谷レイクタウン
越谷レイクタウンは、埼玉県越谷市に位置する日本最大級のショッピングモールで、「mori」「kaze」「outlet」の3つのエリアから構成されています。各エリアには多彩なショップやレストランが立ち並び、訪れる人々に豊富な選択肢を提供しています。
バリアフリー対応も充実しており、各棟・各フロアに車椅子対応のトイレが設置されています。また、広々とした通路やエレベーター、スロープなど、車椅子利用者やベビーカーを使用する方々が快適に移動できるよう配慮されています。さらに、館内には多目的トイレも完備されており、安心してショッピングを楽しむことができます。
ただし、施設全体の広さは東京ドーム約7個分と非常に広大で、端から端までの距離は最短でも1キロメートルを超えるため、移動には時間がかかる場合があります。
そのため、休憩を挟みながらゆっくりとショッピングを楽しむことをおすすめします。
また、最寄り駅であるJR武蔵野線「越谷レイクタウン」駅もバリアフリー対応が施されており、エレベーターやエスカレーター、バリアフリートイレなどが設置されています。
駅からモールへのアクセスもスムーズで、車椅子利用者の方でも安心して訪れることができます。
越谷レイクタウンは、車椅子利用者や障がいのある方々にも配慮された設計となっており、安心してショッピングや食事を楽しむことができる施設です。広大な敷地内での多彩な店舗やサービスを、ぜひゆっくりと満喫してみてください。
参照:イオンレイクタウン
関東にある車椅子でも楽しめる温泉施設7選
関東には、車椅子で楽しめる観光スポットだけでなく、車椅子で楽しめる「温泉施設」もいくつか存在しています。
以下、代表的な温泉施設をいくつか紹介していきます。
【東京都】ベイサイドホテルアジュール竹芝
東京都港区にあるホテルです。スタンダード客室やエグゼクティブ客室、ラグジュアリー客室に加えて、バリアフリールームも用意されています。
バリアフリールームは、一般的な客室に比べて広々としており、バスルームも車いすのまま入れますのでとても快適です。
その他共用エリアもバリアフリー化されていますので、非日常体験を味わいたい方はぜひ足を運んでみてください。
【埼玉県】和銅温泉 薬師の湯 湯の宿 和どう
秩父七湯のなかでも最古の歴史がある和銅温泉。こちらの温泉には、車椅子のまま入浴できる露天風呂付客室があります。
露天風呂には手すりが付いており、バリアフリー対応の部屋は段差がほぼないため、車椅子に乗っている方や足腰が不自由な方でも安心して楽しめます。
【埼玉県】ナチュラルファームシティ農園ホテル
埼玉県の秩父市にある、ナチュラルファームシティ農園ホテル。本館宿泊棟には、一般的な和室や洋室だけでなく、バリアフリー対応の和室や洋室ツインがあります。
こちらの客室は、浴槽に手すりが付いているため、より安全に入浴できます。
お風呂からは秩父の街並みや奥秩父連山などを一望できますので、美しい景色を楽しみながらのんびりしたい方にもおすすめです。
【千葉県】満ちてくる心の宿 吉夢
千葉県の鴨川市にある「満ちてくる心の宿 吉夢」は、バリアフリーに対応した客室を完備している宿です。
また、貸出用車椅子もありますので、設備が充実した宿に泊まりたい方にもピッタリです。
オーシャンビューが堪能できるお部屋や、出来立てにこだわった料理など、魅力満載の宿ですので忘れられない素敵な旅になるでしょう。
ただし、2階は階段となるため、車椅子の方と一緒に旅行をする場合は1階の部屋を予約するのがおすすめです。
参照:満ちてくる心の宿 吉夢
【千葉県】三日月シーパークホテル安房鴨川
千葉県鴨川市にある、三日月シーパークホテル安房鴨川。レンタル車椅子や、車椅子で利用できるトイレなどもあり、バリアフリー化も進んでいますので安心して楽しめます。
どの部屋からも太平洋の絶景を眺められるため、特別な思い出を作りたい方に最適です。
ガーデンスパ三日月を利用すると、プールにも入れるようになりますので、ぜひ家族みんなで足を運んでみてください。
【神奈川県】天翠茶寮
神奈川県の箱根にある天翠茶寮は、バリアフリー対応の客室が用意されている宿です。
ロビーから客室まで車椅子で移動でき、なおかつ半露天風呂もついていますので、足腰が不自由な方でも存分に非日常体験を満喫できます。
食事やスタッフの対応など、様々な面で評判の高い宿ですので、記念日や特別な日などに訪れてみるのもおすすめです。
参照:天翠茶寮
【神奈川県】箱根湯本温泉 箱根パークス吉野
箱根パークス吉野にも、車椅子対応の客室があります。また、施設全体が高齢者や車椅子使用者に配慮したデザインとなっていますので、全てにおいて安心して旅行を楽しめます。
朝食や夕食の会場には車椅子のまま入場でき、テーブルも車椅子の高さに調整できるため、ストレスなく旅行を満喫したい方に最適です。
まとめ
関東には、車椅子でも楽しめるお出かけスポットがたくさんあります。
景色を楽しめる場所から歴史や文化に触れられる場所、それからのんびりできる温泉など、とにかくたくさんのスポットがありますので、車椅子だからと諦めずに様々な場所を巡ってみてください。
ただし、車椅子でのお出かけや旅行では、様々な面で工夫や配慮が必要になりますので、しっかりと準備をした上で出発しましょう。
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