ドライバーインタビュー
指名予約で固定客を新規獲得!事業者と一緒に成長している「よぶぞー」に期待(大阪エリア介護タクシー座談会)

ドライバーインタビュー

参加者紹介

熱田 栄司様(彩都 介護・福祉タクシー優)

2023年4月開業。前職は行政機関で障がい者・高齢者福祉に携わり、特別養護老人ホームの施設長の勤務実績もある経験豊富なケアドライバー。屋号の由来は愛犬の名前「優」から。

田中 勝様(青い鳥介護タクシー大正)

2023年6月開業。屋号の由来は「幸せの青い鳥」から。事業者同士のつながりを大切にされており、所属団体の全日本介護タクシー事業者会を通じて積極的に情報交換を行っている。

堀 貴光様(テトラケアタクシー)

2024年5月開業。自動車関連の仕事から独立、魚好き、釣り好きが高じて屋号を熱帯魚の名前や波消しブロックに使われている「テトラ」に決定。親切・丁寧を心がけて営業中。

事業者同士のつながりで新しい情報を入手

よぶぞーに登録したきっかけを教えてください。

【熱田さん】:神奈川の介護タクシー事業者がよぶぞーに登録したというInstagramの投稿を見て、すぐに「大阪進出の予定はありますか?」と問い合わせをしました。その後大阪への展開が決定した時に、大阪第1号として、2024年3月によぶぞーに登録しました。

熱田さんは、よぶぞーの大阪第1号登録事業者だったのですね!それだけ魅力的なサービスだったということですかね?

【熱田さん】:そうですね。以前から「タクシーGO」のような介護タクシー向けのアプリがあればいいなと思っていたので。よぶぞーのサービス内容も面白そうだと思いました。

田中さんと堀さんはどうですか?

【田中さん】:熱田さんから教えてもらって、よぶぞーを知りました。あと、所属している全日本介護タクシー事業者会のLINEグループでも話題になっていました。調べてみたところ、マイナスな点もなく、集客のチャンスがありそうだったので、登録を決めました。

【堀さん】:開業後、午後の時間を何とか埋めたいと思っていたので、よぶぞーに登録した方が良いか熱田さんに相談したところ、「登録した方が良いか悪いかで言えば、登録した方が良い」、と勧められたので、期待して登録しました。当時は費用がかからなかったのも決め手になりましたね。

お客様からの評価がやりがいとモチベーションにつながる

みなさん「よぶぞー」に登録して1年を過ぎたところですが、実際使ってみていかがですか?

【熱田さん】:イイ感じです。開業当初は自分で営業に行っても話を聞いてくれない施設もあったので、よぶぞーで顧客が獲得できるのが大きいですね。空き時間にタイミングよく仕事が入ったり、土日祝日の依頼が入るのも嬉しいですね。

【田中さん】:介護タクシーって自分も利用できるの?と迷っている方からの予約が入ってくるのが大きいです。夜間や仕事帰りにご家族がよぶぞーを見つけてダウンロードして予約してくれるケースが多く、新規顧客の獲得に貢献してくれています。

【堀さん】:二人と同じで、普段の営業活動では獲得できない層の顧客が来る点はすごく大きいですね。とはいえ期待していたほど午後の時間で予約が入ってこないので、もっと依頼が来てほしいですね。

よぶぞーの評価について、他の事業者と話題になることはありますか?

【熱田さん】:機能面での話題が多いですね。使い方だったり、こんな機能があったらいいな、ということを話しています。

【田中さん】:堀さんとはよく情報交換しています。どうすれば熱田さんみたいによぶぞー利用者からの「また頼みたい」という評価の数を増やせるのか、とか。

【堀さん】:スマホの操作が苦手なので、早い者勝ちの一般予約がいつも他の事業者に取られてしまうので、どうすれば予約が獲得できるのか、とか。

やっぱりお客様からの評価は気になりますよね。堀さんはスマホの操作に慣れないと(笑)

【田中さん】:もちろん気になります。現在の目標は熱田さんの「また頼みたい」の数を超えることです(笑)

【堀さん】:田中さん、「熱田さんを抜かすんだ!」ってよく言ってますよね。

【熱田さん】:そんなことが話題になっているとは知らなかったよ。

【熱田さん】:事業者の集まりや飲み会なので他事業者によぶぞーをよく勧めています。田中さんもけっこう他事業者の方に勧めてるよね?

【田中さん】:そうですね。「よぶぞーってどうなん?」とよく聞かれるので。興味を持っている人は多いですね。高齢の事業者さんから登録や操作方法を聞かれることが多いので、レクチャーしてます(笑)

良い接客で指名予約が増える。「よぶぞー」は固定客獲得に最適なツール

みなさんがそんなに積極的に他事業者によぶぞーを勧めたら、早い者勝ちの一般予約のライバルを増やすことになりませんか?

【熱田さん】:あまり心配してないですね。それよりも介護タクシーの予約で困っている方が少なくなればいいかなと思ってます。それに私の場合、よぶぞー経由の予約は99%指名予約なんです。

【堀さん】:私も100%指名予約です。一般予約はなかなか獲得できないです…。

【田中さん】:うちは50%くらいですね。一般予約もしっかり取れています。

指名予約が半分以上だから、登録事業者が増えても問題ない。ということですね?

【熱田さん】:一度お客様に利用してもらうきっかけができれば、接客次第でまた次の利用の際に予約をしてもらえるようになるので。

【堀さん】:やっぱり接客とかでしょうね。良い接客ができていないと次また使おうって思えないじゃないですか。だから指名予約って自分の接客に対する評価のひとつだと思っています。

現在も予約の中心は電話。今後アプリの割合も増えていくと思う

全体の予約数に対してよぶぞー経由の予約はどのくらいの割合になりますか?

【熱田さん】:全体の予約数に対しては5%くらいですね。やはりほとんどが電話予約です。ホームページからの予約も年に1・2件ほどしかないですね。

【田中さん】:うちも5%に届くか届かないかという感じです。

【堀さん】:先月の実績は1.3%でした。

令和5年の大阪府の調査では、大阪府内のタクシーアプリ利用率が24.3%でした。今後介護タクシーもアプリの利用率が上がると思いますか?

【田中さん】:上がると思います。私と堀さんは別の介護タクシー予約アプリにも登録しています。こういった便利なツールが増えて、登録事業者も利用者も増えていけば、利用率が上がってメリットも大きくなっていくと思います。

【熱田さん】:きっと業界関係の方だと思いますが、よぶぞーについて「このアプリとってもいいね」「なかなか作り込まれてるね」と褒めていただいたり、あるご家族は「介護タクシー予約」でネット検索したところ、AIがよぶぞーのインストールを勧めてきたそうです。時代の流れですね。

「よぶぞー」を登録することで、必ずプラスになっている

よぶぞーに登録して売上や客層に変化はありましたか?

【田中さん】:大阪・関西万博に来られる方で東京や名古屋から比較的単価の高い依頼がこの4月5月は多かったですね。これもよぶぞーじゃないと入ってこない依頼だと思います。

【熱田さん】:そうなんだ。予約対応エリアに此花区(万博の会場がある地域)を追加しようかな…。

【堀さん】:土日祝や当日の夜間など、電話では予約が来ない曜日・時間帯に依頼が入ってくる。時間的にも体力的にも余裕がある時は「受けようかな」と選択できるのが嬉しいですね。

ではみなさん、概ね売上が上がったということで(笑)

【堀さん】:マイナスはあり得ないですね。私は開業後すぐなので、実際のところ上がったかどうかは分かりませんが、指名予約も入ってきているので、プラスになっているはずです。

【田中さん】:絶対プラスになってます!自分の営業活動では獲得できない新規顧客が入ってきてますから。

ユーザーガイドをお客様や施設に配布、その反応は…

現在、みなさんに配布いただいている「よぶぞー予約アプリ 初めての簡単ガイド」について、お客様の反応を教えていただけますか?

【堀さん】:配布はしているのですが、よぶぞーの便利さというか、ありがたみを感じていただけてないという印象がありますね。介護施設にも配っているのですが、実際に介護タクシーが必要になった時に初めて見るものだと思うので、渡した時点では反応が薄いというか…。

確かにそうですよね…。介護タクシーを使ったことがない(使う必要がない)方にとってはまだ早いツールですよね。

【田中さん】:私は主に施設へ配布しています。「夜間や急な依頼など、うちで対応できない時は、よぶぞーを使ってください」といってユーザーガイドを配布しています。

【熱田さん】:私も施設に配布しているのですが、施設の相談員の方が公用(仕事用)のスマホを支給されているかがポイントで、公用のスマホを持っていたとしても、よぶぞーのようなアプリのインストールが許可されていない場合もあるので、効果としては難しいところだと思います。

施設に配布したガイドは最終的に個人のお客様からの依頼につながっているようですよ。ガイドに掲載されているQRコードから配布していない方からの予約もあるそうなので。恐らく施設職員の方が紹介してくれているのだと思います。

料金やお迎え場所について、電話で確認することも

よぶぞー経由の依頼で気を付けていることってありますか?

【堀さん】:料金のことですね。よぶぞーの目安料金は距離が短くても距離制運賃で表示されるので、距離によっては時間制運賃になることを事前にお客様へ連絡しています。少し割高になるのですが、お客様にはご理解いただいてます。時間制運賃も目安料金で表示できるといいんですけど…。

そうですね。距離制(時間距離併用制)運賃と時間制運賃を両方表示してしまうとユーザーが混乱してしまいますよね…。

【熱田さん】:距離に応じて目安料金の表示を切り替えられるようにしてもらいたいですね。そうすると分かりやすいし、事後の説明も不要になる。

【堀さん】:確かに、それはいいですね。

【田中さん】:料金についてもそうなのですが、お迎え場所についても事前に電話で確認するようにしています。アプリが使い慣れていない高齢の方はかなりの確率でお迎え場所の入力を間違えています。

【熱田さん】:へえ。それは毎回確認してるの?

【田中さん】:そうですね。初めてのお客様、お迎え場所については電話で確認するようにしています。

改善して欲しいところはたくさんある。それこそが「よぶぞー」の可能性

先ほどから少しずつ出てきていましたが、いよいよ本題です。よぶぞーの機能で改善してほしい点、追加して欲しい機能があれば教えてください。

【熱田さん】:たくさんありますよ。先ほどお話した目安料金表示を距離によって距離制(時間距離併用制)と時間制の切り替えができるようにする件と、あとは対応エリアを登録事業者がリアルタイムで設定変更(ON・OFF)できるようにしてもらいたいですね。あともう一つ、予約が確定する前の段階で予約者(ご家族や病院・施設の担当者)の電話番号が分かると助かります。事前の確認などで連絡が必要なのは予約者の方なので。

いろいろ出てきましたね。対応エリアの設定変更というのはどういった内容でしょうか?

【熱田さん】:うちは北摂地域(大阪府の北側)で営業しているので、大阪市内の依頼があっても南部の方だと遠くて対応できない場合があります。最初に登録した時に対応エリアを大阪市全域まで設定していたので、対応が難しい依頼も入ってきて…だからよぶぞーの担当者に対応エリアの設定変更をお願いしました。これを事業者が自分で設定変更できる方が便利だと思いました。

確かに自分で変更できると便利ですね。あと予約者情報が分かるというのも結局事前にやり取りするのは利用者本人より予約者の方が多いですよね。田中さん、堀さんはどうですか?

【田中さん】:私も同じですね。対応エリア設定の切り替えは特にイベントがあった時とかに一時的にエリアを広げられるといいですよね。

【堀さん】:文字を大きくしてほしいです(笑)あとは、熱田さんが言うように目安料金表示の問題と、対応エリア設定、予約確定前に予約者の連絡先が分かるようにしてほしいというのは同意見ですね。

あとは機能面以外でよぶぞーに要望などありますでしょうか?

【田中さん】:よぶぞー登録事業者や登録を検討している事業者向けに、使い方の説明会を開いてほしいです。「登録したけど予約取れへんからもうやめようかな」、という声もあるので…。ぜひ検討してもらいたいです。

ご意見、ご要望については担当者がちゃんとメモを取ってますから、対応をしっかり検討させていただきます。

開発側が自分たちの意見を聞いて反映してくれる。だから「よぶぞー」を他の事業者に安心して勧めることができる

最後に繰り返しになるかも知れませんが、介護タクシー事業者の視点でよぶぞーの良いところ、登録するメリット、他のドライバーへのおすすめポイントを教えてください。

【熱田さん】:先ほどお客様より高評価をいただいた話をしましたが、お客様にとって、また私たち事業者にとって使いやすいというのが良いところ、おすすめポイントですね。使いやすいから利用者が増える、利用者が増えれば依頼も増えるという好循環に期待しています。

【堀さん】:繰り返しになりますが、自分の営業だけでは獲得できない依頼が入ってくる点が大きいですね。それが次回の指名予約につながるという点もポイントが高いです。

【田中さん】:いちばん大きいのは、よぶぞーの担当者が私たちの意見をしっかり聞いてくれて、機能やサービスに反映してくれている、コミュニケーションを取ってくれるというところですね。意見を言うとちゃんと応えて(改善して)くれるから、私たちも一緒によぶぞーというアプリ、サービスを作っている、一緒に成長しているという感覚でお付き合いしています。だから自信をもって他の事業者にもお勧めできています。

編集後記

インタビュー中にいただきました「予約が確定する前の段階で予約者(ご家族や病院・施設の担当者)の電話番号が分かると助かります。」というご要望を受けて、2025年7月11日指名・目安料金からの予約受付時に、予約者の電話番号が表示されるよう機能改善をリリースいたしました。

また、その他いただいたご要望・課題につきましては、真摯に受け止め、今後のサービス改善の参考とさせていただきます。