車いすユーザーがタクシーを利用するには?一般タクシーと介護保険タクシーの違いについて解説

車椅子

車いすユーザーがタクシーを安心して快適に利用するためには、介護保険タクシーや一般タクシー等の特徴について理解しておくことが重要です。

この記事では、車いすユーザーが利用できるタクシーの種類や利用方法、料金についてご案内します。

それぞれの違いについてもわかりやすく解説しますので、車いすでのタクシー利用に疑問や不安がある方はぜひ参考にしてください。

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車いすユーザーが利用できるタクシーの種類

車いすユーザーが利用できるタクシーの種類は、主に以下の3種類です。

介護保険タクシー

介護保険タクシーとは、介護保険が適用されるタクシーのことを指し、単独での移動が困難な要介護者を対象に、介護関連の資格を持つ乗務員や運転手が乗客に対して乗降介助等を行います。

利用目的は、「日常生活上または社会生活上必要な行為に伴う外出」と規定されています。

※介護保険タクシーは法律で定義されている名称ではありません。「介護タクシー」と呼ばれることが多く、また、福祉タクシーもまとめて介護タクシーと呼ぶ場合もあります。この記事では、わかりやすく区別するため介護保険が適用されるタクシーを「介護保険タクシー」と呼びます。

対象者

単独での移動が困難な要介護1〜5と認定された方

使用車両

車いすのまま乗車できるスロープまたはリフト付きの車両や、ストレッチャー・車いすの両方に対応した車両等、福祉自動車が主に使用されます。

セダン等の一般車両が使用されるケースもあります。

介護保険タクシーが適している車いすユーザー

  • 単独での移動が困難な要介護1〜5の方
  • 乗降介助が必要な方
  • 要介護4または5の方で外出の準備や乗降の介助に20〜30分以上の時間がかかる方や、外出中に買い物などの生活援助が必要な方
  • 利用目的が通院や日用品の買い物等の方

福祉タクシー

福祉タクシーとは、障がい者や高齢者など移動が困難な人を輸送するタクシーのことです。

輸送のみを行うケースと、介護関連の資格を持つ運転手が乗客の乗降介助などを有料で行うケースがあります。

対象者

高齢者や障がい者、ケガをしている人等、公共交通機関での移動が困難な方

使用車両

車いすのまま乗車できるスロープまたはリフト付きの車両や、ストレッチャー・車いすの両方に対応した車両等、福祉自動車が主に使用されます。

セダン等の一般車両が使用されるケースもあります。

福祉タクシーが適している車いすユーザー

  • 介護保険が適用されない方
  • 乗降介助等が必要な方
  • 家族や知人など同乗者がいる方
  • 利用目的が仕事や趣味、旅行、食事等の方

一般タクシー

一般のタクシーは、乗車時や降車時の介助がなく輸送のみのサービスです。

そのため、車いすユーザーの方が一人で乗車できない場合は、介助を行う付添人の同乗が必要です。

また、車いすはトランクに入れて運ぶ必要があるため、大きい車いすを使用している場合は乗車することができません。

UD(ユニバーサルデザイン)タクシー

一部では、車いすの方や妊娠中の方、ベビーカーを使用する親子連れなど、さまざまな人が利用しやすいように考慮して設計された「UDタクシーユニバーサルデザインタクシー」が導入されています。

UDタクシーはスロープを完備し、車内空間にゆとりがあり、車いすのまま乗車できます。

国土交通省の公式サイトでは、UDタクシーを次のように説明しています。

ユニバーサルデザインタクシーとは、健康な方はもちろんのこと、足腰の弱い高齢者、車いす使用者、ベビーカー利用の親子連れ、妊娠中の方など、誰もが利用しやすい”みんなにやさしい新しいタクシー車両”であり、街中で呼び止めても良し予約しても良しの誰もが普通に使える一般のタクシーです。
※運賃料金は一般のタクシーと同じです。

引用元:https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/jidou_koutu/tabi2/ud-taxi/ud-teach.html

つまり、車椅子の方専用というわけではなく、誰でも気軽に利用ができるものとなっています。

車いす利用者だけでなく、子育て中の親や荷物の多い旅行者にとっても便利な移動手段です。ユニバーサルデザインという名の通り、誰もが快適に利用できる設計が特徴となっています。

UDタクシーの主な特徴
  1. 広々とした車内空間
    • 縦にも横にもゆとりがある車内は、車いすの利用はもちろん、大きな荷物を持つ方もゆったりとくつろげます。
  2. 乗降のサポート設備
    • ドアの開閉に連動するステップや乗降用手すりが装備されており、乗降時や立ち座り時の安全を確保します。
  3. 車いす用スロープの完備
    • 車いすに乗ったまま乗降できるスロープを装備しており、スムーズに乗車可能です。
  4. 多目的な利用に対応
    • 車いす利用者だけでなく、ベビーカー利用者や荷物の多い方にも適した設計となっています。

UDタクシーは街中で手を挙げて利用することもできますが、事前に予約をしておくと安心です。主要なタクシー会社のアプリや電話予約サービスを活用すれば、スムーズに手配ができます。

現在、東京都内をはじめ、大阪、福岡、札幌などの主要都市や地方都市でも利用可能なエリアが広がっています。

対象者

法律上はすべての乗客を対象としています。

(車両や設備の都合上、車いすでは乗車ができない場合があります。)

使用車両

セダンタイプ等の一般的な乗用車が主に使用されています。

一部では、車いすのまま乗車できる車両(UDタクシー)も導入されています。

一般タクシーが適している車いすユーザー

  • トランクに積めるサイズの車いすを使用している方
  • 乗車時や降車時の介助が必要ない方
  • 同乗者がいる方
  • 食事、観光、習い事、旅行、ショッピング等が目的の方

車いすユーザーにとっての一般タクシーと介護保険タクシーの違い

介護タクシー

それぞれのタクシー種別の車いすユーザーにとっての主な違いを表にまとめました。

一般タクシー介護保険タクシー福祉タクシー
介助の有無なし有り事業者によって異なる
本人以外の同乗同乗可同乗不可同乗可
介護保険の適用適用不可適用可能適用不可
利用目的の制限制限なし制限あり制限なし
車いすのままの乗車一般的な車両は不可UDタクシーのみ可能可能
可能
事業者との契約必要なしケアプランを作成した上で事業者と契約が必要必要なし

タクシーの種類による主な違いは、以下の6点です。

介助の有無

介護保険タクシーと、一部の福祉タクシーでは介助を受けることができますが、一般のタクシーは原則として乗降介助が受けられません。

一人では乗り降りができず、乗車時や降車時に介助が必要な場合は、介護保険タクシーまたは介助を行っている福祉タクシーを利用する必要があります。

本人以外の同乗

一般タクシーと福祉タクシーは、本人以外の人が同乗できますが、介護保険タクシーには原則として同乗できません。

介護保険の適用

介護保険が適用されるのは、介護保険タクシーのみです。

利用目的の制限

一般タクシーと福祉タクシーは、利用目的に特に制限がなく、食事や観光、習い事、旅行、ショッピング等さまざまな目的で利用できます。

一方、介護保険タクシーは、利用目的が「日常生活上または社会生活上必要な行為に伴う外出」と規定されているので、旅行や趣味、仕事などの目的で使うことはできません。

車いすのままの乗車

車いすのまま乗車できるのは、介護保険タクシーと福祉タクシーです。

一般タクシーの場合は、車いすを畳んでトランクに収納して運びます。例外として、UDタクシーは車いすのまま乗車可能です。

事業者との契約

一般タクシーと福祉タクシーは、事業者との契約は不要で、電話や予約アプリから予約して気軽に利用できます。

一方、介護保険タクシーの場合は、事前にケアマネジャーと相談してケアプランを作成し、事業者と契約を結びます。

そのため、利用開始できるまでに手間や日数がかかります。

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よぶぞーは近くの介護(福祉)タクシーを簡単に手配できるアプリです。タクシー会社とのやりとり不要で介護(福祉)タクシーの予約ができます。

介護保険タクシーの利用方法・料金

介護保険タクシーの利用方法や料金をご紹介します。

利用方法

介護保険タクシーを利用するには、ケアマネージャー(介護支援専門員)にケアプランを作成してもらい、利用者と事業者が契約を締結することが必須です。

ケアプランには、利用目的や介助内容、スケジュールなどの計画を盛り込みます。

まずは、ケアマネージャーに相談しましょう。

料金体系

料金体系は、次の3つの料金の合計で構成されます。

  • 介助費用(自己負担1割~3割)
  • 介護器具のレンタル費用
  • 運賃

このうち、介助費用は介護保険の適用により1割〜3割の自己負担になります。

介護機器のレンタル費用および運賃は、全額利用者の負担です。

料金の目安

料金は事業者ごとに異なります。

複数の事業者の料金を参考に、大まかな目安を表にまとめましたので参考にしてください。

運賃初乗り料金(2㎞):900円程度以降240mごとに100円加算
介助料乗降介助自己負担1割の場合:100円程度
身体介護自己負担1割の場合:300~500円程度※要介護4または5の方で外出の準備や乗降の介助に20〜30分以上の時間がかかる場合や、外出中に買い物などの生活援助を行う場合等は身体介護が適用されます。
介護機器のレンタル料金普通の車いす:無料~500円程度リクライニング車いす:500~2,000円程度ストレッチャー:1,000~4,000円程度

料金シュミレーション

普通の車いすをレンタルし、乗降介助を受け片道4㎞乗車する場合

表を参考に、普通の車いすで乗降介助を受けて片道4㎞の距離を移動した場合の料金をシュミレーションしてみると、以下の通りになります。

※乗降介助の料金:自己負担1割(100円)、普通の車いすのレンタル料金:500円で計算。

運賃

初乗り900円+加算分800円=1,700円

介助料

乗降介助 自己負担100円

介護機器のレンタル料金

普通の車いす 500円

合計

2,300円(片道)

※実際の料金は利用する事業者に確認が必要です。

※事業者によっては、予約料や迎車料が別途必要な場合があります。

福祉タクシーの利用方法・料金

福祉タクシーの利用方法や料金をご紹介します。

利用方法

福祉タクシーは、事前に予約をして利用します。

予約方法は、事業者に電話などで予約する方法や、予約サイトを通じて電話やインターネットで予約する方法、予約アプリを使用して予約する方法等があります。

料金体系

輸送サービスのみを使用する場合は、料金は運賃のみです。※事業者によっては、予約料や迎車料がかかるケースがあります。

介助サービスを受けたり介護機器をレンタルしたりする場合は、介助料やレンタル料が追加されます。

料金の目安

料金は事業者ごとに異なります。

複数の事業者の料金を参考に、大まかな目安を表にまとめましたので参考にしてください。

運賃初乗り(2㎞):900円程度以降240mごとに100円加算
介助料乗降介助:1,000円程度付き添い介助:1,500~2,000円程度(30分)
介護機器のレンタル料金普通の車いす:無料~500円程度リクライニング車いす:500~2,000円程度ストレッチャー:1,000~4,000円程度

料金シュミレーション

普通の車いすをレンタルし、乗降介助を受け片道4㎞乗車する場合

表を参考に、普通の車いすで乗降介助を受けて片道4㎞の距離を移動した場合の料金をシュミレーションしてみると、以下の通りになります。

※普通の車いすのレンタル料金:500円で計算。

運賃

初乗り900円+加算分800円=1,700円

介助料

乗降介助 1,000円

介護機器のレンタル料金

普通の車いす 500円

合計

3,200円(片道)

※事業者によっては、別途予約料や迎車料がかかる場合があります。

乗降介助等なし・介護機器のレンタルなしで片道4㎞乗車する場合

運賃

初乗り900円+加算分800円=1,700円

合計

1,700円(片道)

※事業者によっては、別途予約料や迎車料がかかる場合があります。

よぶぞー目安料金機能のご紹介

福祉タクシーの料金の概要をご紹介いたしました。上述の通り料金は会社によっても異なりますが、かといって毎回相見積もりを取るというのもあまり現実的ではありません。

福祉タクシー(介護保険タクシー)の配車アプリ「よぶぞー」では、予約前の目安料金の提示機能があります。

この機能により、利用区間から想定される距離や、乗車時間から算出したその目安運賃・料金を、ドライバ―毎にご提示し、ご要望に合うドライバ―を指定してのご依頼が可能です。

※目安料金は対応エリア等の条件が合うドライバーが料金表を設定している場合のみ表示されます。
※目安料金はあくまで目安であり実際の乗車状況によって異なる場合があります。

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まとめ

車いすでタクシーを利用する際は、介助が必要かどうかや利用目的、同乗者の有無などを踏まえて最適な種類を選びましょう。

それぞれの特徴や利用方法を理解することで、安心・快適に外出できるようになるでしょう。

介護保険タクシーを利用する際は、まずはケアマネージャーに相談してケアプランを作成しましょう。

この記事を参考に自分にあった移動方法を選択し、お出かけをより気軽に楽しんでください。